第2言語習得研究会(関東)

最新のお知らせ


 

第2言語習得研究会(関東)第117回研究会

開催のご案内2025年2月15日(土)開催)

 

 

 

会員のみなさま

 

平素よりお世話になっております。

2言語習得研究会(関東)事務局です。

117回研究会のプログラムが決定いたしましたのでご案内申し上げます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

みなさまのご来場をお待ちしております。

  

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 日時: 2025215()  13:0016:20(開場12:30)

 場所: お茶の水女子大学 共通講義棟2号館101

 会場にご注意ください! 大学まで;http://www.ocha.ac.jp/common/image/access_map2.jpg

   土曜のため、正門(東門)しか開いていません。

   正門は春日通り沿いですので、最寄り駅は丸の内線の茗荷谷駅になります。

*学内マップ;http://www.ocha.ac.jp/help/campusmap_l.html#no1  (16番の建物です)  

 

 事前申し込みは不要です。

 

参加費1000円 (20246月の研究会に参加いただいた方は無料となります。

 

 プログラム

【開会の挨拶】13:00~13:05

【研究発表】13:05~14:35

1.     13:0513:35 

幸田 萌夏(コウダ モエカ) 東京都立大学大学院 大学院生

I-JAS YNU コーパスにおける日本語学習者の漢語非対格自動詞「される」の使用実態」 

 

2.     13:3514:05

 岡 加代(オカ カヨ) お茶の水女子大学大学院 大学院生

JSLの子どもの対のある自動詞・他動詞の産出―Monoとの差異,動詞の形態的特徴に着目して 

 

3. 14:0514:35

 清水 晶子(シミズ ショウコ) 国際交流基金 日本語試験センター 嘱託職員

「海外日本語教育実習を通した実習生の教育観の変容」 

 

【休憩時間】15分(14:3514:50

 

【講演】14:5016:20

 森山 新 先生(お茶の水女子大学)

 「今日の日本語教育・学習がめざすべきこと:二言語話者から間文化的話者/市民への転回」

要旨:2001年に誕生したCEFRは、日本語教師の国家資格化の動きにも促され、今日の日本語教育でも知らない人がいないほどに普及した。しかし欧州(評議会)が何故、CEFRを作成したのかについては、必ずしも十分理解されているとは言い難く、単にコースデザイン、授業設計、評価を考えるための枠組みと認識されている傾向がある。しかし欧州がこのような枠組みを生み出した真の理由は、二度の大戦の悲劇を克服し、ヨーロッパが多様性の中でともに生きる道を模索した末に得た最終結論である点を見逃すべきでないであろう。しかも、日本と東アジア各国との関係が未だ過去を克服できたとは言い難いことを考えると、日本語教育に関係する我々が、欧州の歩みを参考にすべき意義は大きいと言える。本講演では、このような戦後の欧州の歩みを、欧州評議会の提示した参照枠(CEFR-CVRFCDCを含む)や、「間文化的シティズンシップ教育としての外国語教育」を提案したM. Byramなどを中心に振り返りながら、東アジアで外国語教育に携わる我々がめざすべきゴールが、流暢な第二言語話者を育てることよりは、様々に異なる他者との仲介を成し得る「間文化的(intercultural)話者/市民」の育成であることを提案したい。

 

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発表要旨
①第117回研究会発表要旨_幸田萌夏.pdf
PDFファイル 197.2 KB
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発表要旨
②第117回研究会発表要旨_岡加代.pdf
PDFファイル 130.8 KB
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発表要旨
③第117回研究会発表要旨_清水晶子.pdf
PDFファイル 129.9 KB

KASLAについて


本研究会は第2言語あるいは中間言語とも呼ばれる学習者言語を解明することで、言語学習・言語教育に寄与することを目的として1993年に設立されました。

*詳しくは「KASLA紹介」をご覧ください。

 

主な活動

現在、6月、翌年2月の原則として第3土曜日の13:00頃からお茶の水女子大学他にて研究会を開催しております。各回2件から3件の研究発表が行われております。

発表を希望される方は、必要事項を記載の上、事務局宛てにメールにてお申し込みください。

ビジターの発表も歓迎しております。ただし、発表希望者多数の場合は、会員を優先させていただきます。

*詳しくは「定例研究会のお知らせ」をご覧ください。